【英語指導者向け】LとRの音を聞き取る・言い分ける方法 <発音のコツ1: 音>


 

自分がLとRが聞き取れないしうまく発音ができない。生徒も同じ問題を抱えているという先生はいませんか?

以前、本格的に一音ずつ習ったことがない人だけでなく、練習したり、習ったりしたという人もいるでしょう。

習ったことがある人については、習ったのにもかかわらず、聞こえないのにはいくつかワケがあります。

  • 実際の音の出し方が不正確
  • 出す音があいまい
  • 練習の方法が有効でない

これを読んで実践することで、あなたは正確に音を出し分けることができます。正しくスムーズに言えれば、聞き分けられるようになります。

先生ご自身が言い分けられる、聞き分けられると、生徒もできるように指導することができます。

このブログを読んで、実際に効果的に練習するために、以下のものを準備しましょう。

  • 顔全体が映る鏡(100円ショップなどで売っている置けるタイプのものがお勧め)
  • 筆記用具やメモを取るノート類
  • 動画が撮れるスマホあるいはiPhone

さあ、LとRの発音のトレーニングを始めましょう。

1. 発声

  • たくさん息を吸って話す
  • お腹から声を出す

まず、LとRの練習をする前に、何よりも大事なお話をします。
英語を話す時に出す息は、日本語の約4倍の強さだと言われています。日本語を話す時に、たくさん息を吸って声を出すことが大事です。また、声を出す時にはのどからではなく、お腹から出すことを意識しましょう。お腹を触りながら声を出してみてください。声を出している時に、お腹の筋肉が動いている確認しながら練習をしてください。

アメリカ人の声が大きいと感じたことがありますか?それはこのように強い息を出し声を出しているからと言えます。

私が以前通った語学学校で発音を教わった日本人の女性の先生は、とても発音が上手でした。口の開け方や舌の使い方を分かりやすく教えてくれました。しかし、同じ学校のネイティブの先生が私に言ったんです。「彼女の言っていることはわかりにくい。声の出し方が違うから。」いかに、英語が声の出し方が重要なポイントであるかを理解した瞬間でした。

2. 次に口の開け方と舌の使い方

 

日本語を話す時には、口ものどもあまり開けません。でも英語は違います。音によって、口を縦や横に大きく開けたり、のども開けます。口やのどを大きく開けることで、あごも使います。口を開ける時に、唇の動きに気を付けて開ける音もあります。動画の講師と自分の実際の開け方を目で見て比較するとわかりやすいでしょう。

 

舌をどのように口の中のどこで動かすのかを気を付けて練習をしましょう。日本語に近い音であっても、舌の位置が微妙に違うことがあります。日本語の音を比較しながら、実践していきます。

 

3. トレーニング

  • では、実際にトレーニングを始めましょう。

L の発音トレーニング

L は、舌の先を上歯の裏をしっかり押し、息を舌の左右両側から出します。しっかり息を吸ってから、お腹から力強く声を出しましょう。

L, L, L

それでは、Lの音が単語の始め、途中、最後に来る場合を練習してみましょう。

L says l, l, lion.

L, l, flight.

L, l, email.

それでは文で練習してみましょう。

Leave a little soup for Lucy.

(ルーシーにスープを少し残しておいて。)

こちらの動画で一緒に練習できます。

 

R の発音トレーニング

Rは口と舌を意識して音を出します。

  • 口:少し開け、唇をとがらせます。ドナルド・ダックの口をイメージしてください。つぼまらないように気を付けます。
  • 舌:舌の先が上になるよう丸め後ろに引きます。それから、舌先を下げて音を出します。舌先はどこにもつかないようにしましょう。

それでは、Rの音を練習しましょう。

R, R, R

単語の始め、途中に来る場合を練習してみましょう。Rの音が最後に来る場合は特殊なので、今回は練習しません。

R says r, r, rain.

R, r, brown.

それでは、文で練習してみましょう。

Mary read the book about rabbits.

このLとRの音は、単語や文でも言い訳づらい、聞き分けづらい音です。ここで違いに気を付けて練習してみましょう。

  1. long – wrong (長い – 間違っている)
  2. light – right   (明るい – 正しい)
  3. collect – correct  (~を集める – ~を訂正する )
  4. Laura is collecting rings. (ローラは指輪を集めている。)
  5. Laura is correcting her errors. (ローラは間違いを直している。)

4. 文で言える!聞いてわかる!ためのトレーニング方法

今行ったトレーニングの手順を確認してみましょう。この方法で練習をすれば、聴いてわかる、話して通じるようになります。

鏡を見ながら口の開け方や舌の使い方をチェックしながら練習しましょう。

1音を練習

  • 息の出し方
  • 口の開け方や舌の使い方

を確認して行います。たくさんやればやるほど言いやすくなります。緯線に言えるまで練習をしましょう。

音が入った単語を練習

正しい音を入れてスムーズに言えるように練習します。

単語が入った文を練習

練習した音が入った文をスムーズに言えるように練習しましょう。
この時、速く言って音が不正確にならないように気を付けます。

時々、動画を撮って自分が自然に言えているかチェックしましょう。音だけでなく、口の開け方や舌の使い方も確認できます。

今後レベルが上がり、高度な文章を聞いたり話したりする時、英検®やTOEIC®、その他のレベルの高い4技能試験(聴く、話す、読む、書く)試験でも大変有効です。私も実際、生徒や先生方にクラスでこの方法で指導して、短期間でレベルアップしてもらっていますので、大変お勧めです。

5.最後に

いかがでしたか?なんか面倒くさい。と思われる人もいるかもしれません。しかし、一日10分のトレーニングでもいいんです。毎日行うことで、この方法で練習した生徒も先生も短期間でリスニングとスピーキングが飛躍的に向上しています。また、リスニングやスピーキングや短期間で試験対策が取りにくいと言われますが、短期間でスコアの伸び率が大変高くなります。

実際、私の発音講座で学ばれている先生で、最近こんなお話をする方が増えてきました。

  • 受験や学校の試験対策で塾に行くのにやめてしまった生徒が、試験でリスニングやスピーキングが入ってしまったため、塾でうまく指導してもらえず、教室に戻ってきた。
  • 高校入試の3ヶ月前に、塾で指導してもらえないからと、発音とリスニング対策のためにお教室に新しい生徒が入会してきた

と言うお話が最近増えてきました。

Listening, Speaking も含まれる入試や学校の試験になり、いまこそ生徒達は、自宅英語教室の先生の指導を必要としています。ぜひ頑張っていきましょう。

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